闇をさいて走れ 時をこえて走れ
「ぞうれっしゃがやってきた」という作品をご存知ですか?
絵本、アニメ、演劇、テレビの特集など、様々なメディアで紹介されている
お話しで、合唱曲もあります。
名古屋市の東山動物園が太平洋戦争の戦時猛獣処分を何とか躱していた戦中。
その結果、日本で唯一の象のいる動物園となった戦後。
そこかしこにまだ戦争の傷跡が残る日本各地から名古屋へと走った特別列車で、
象に会いたい子供たちを東山動物園に連れていくためのものです。
悲しいかな、かろうじて戦争を生き延びた当時の象には、
電車に乗って出張できるほどの体力はなく、
「じゃあ子どもたちを連れて行こう!」という発想のもと動き始めた計画でした。
戦中戦後という、人間ですら生き抜くのが過酷な時代に象を守りぬいた
動物園の知恵と苦労を軸に物語が進みます。
厳しい時代のなか、象を生き残らせる為に動物園が行った様々な行為を、
軍規違反を承知の上で黙認し、時には陰ながら助けることすらあった将校もいます。
そして、子供たちを象に会わせてやりたいと奔走する大人たちもいます。
本当のところはきれいごとばかりではなかったかもしれませんが、
それを割引いても、希望や目的を見失わないことは大事なんだと
思い出させてくれる作品だと思います。
機会があればぜひいかがでしょうか。
■■■ 「守り抜く」ための知恵と、支援を引き出す「大義名分」 ■■■
■ 戦時中という極限状態において、東山動物園が象を守り抜けたエピソードは、
■ 現代の厳しいビジネス環境を生き抜く経営者にとっても、重要な示唆に富んでいます。
■ ただ「耐える」だけでなく、いかにして周囲の協力を得て、事業(希望)を継続させるか。
■ 資金繰りや事業継続の観点から、実務的な3つのポイントを整理します。
■ 1 ■■■ 「大義」が資金と支援を呼び込む ■■■
■ 象を守るために軍規違反を黙認した将校や、子供たちのために列車を走らせた大人たち。
■ 彼らを動かしたのは「子供たちの未来」という明確な大義でした。
■ 事業資金の調達においても、単に「お金が足りない」という説明ではなく、
■ 「この事業が社会や地域にいかに必要か」というビジョンを明確に示すことが、銀行の担当者や
■ 投資家を動かす「共感」を生み、柔軟な融資判断や支援を引き出す鍵となります。
■ 2 ■■■ 「前例がない」を突破する柔軟な発想 ■■■
■ 「象が移動できないなら、子供たちを運べばいい」という逆転の発想は、
■ 資金調達の現場でも非常に有効です。
■ 例えば、銀行融資が難しい局面でも、自社の持つ「在庫」や「売掛金」を流動化する
■ (アセットベースドレンディングやファクタリング)、あるいは「補助金・助成金」を
■ 組み合わせるなど、一つの道が閉ざされた時に、別のルートで「目的」を達成する柔軟さが、
■ キャッシュフローの断絶を防ぎます。
■ 3 ■■■ 「平時」からの信頼関係が「非常時」を救う ■■■
■ 象を守り抜けたのは、日頃から動物を愛し、真摯に接していた飼育員さんたちの姿が
■ あったからこそ、周囲も「助けたい」と思ったはずです。
■ 経営においても、試算表を毎月しっかり作成し、銀行に対して嘘偽りない情報開示を
■ 続けている企業は、いざという時のリスケジュール(返済猶予)や緊急融資の相談において、
■ 圧倒的に信頼されやすくなります。「信頼の貯金」こそが、最大のセーフティネットです。
■■■ ま と め ■■■
■ 「ぞうれっしゃ」を走らせた大人たちは、どんなに暗い時代でも「希望」という灯火を
■ 消しませんでした。
■ 経営という荒波の中でも、資金繰りの手段を多角化し、周囲の信頼を味方につけることで、
■ 守るべき「象(自社のコア事業)」を次世代へ繋ぐことができます。
■ 「もう手がない」と思った時こそ、少し視点を変えてみてください。そこにはきっと、
■ 新しい「列車」を走らせるヒントが隠されているはずです。

