ブーバとキキはクスクス笑う
前回、大判焼きの呼び方としてネットで話題になった「ベイクドモチョモチョ」を紹介した
のですが、初めて聞いたときに、言い得て妙なネーミングに胸がキュンとしたもんです。
例のお菓子の真ん中部分を「もちょもちょ」と、さらっと表現するなんて、
そのキラキラした発想力にドキドキして、目から鱗がポロリしました。
もう、想像するとお腹がペコペコなのに気づき、腹の虫もグーグー鳴きそうや~
・・・とね、モチョモチョから始まる、オノマトペを乱用してみました。
大好物です、オノマトペ
甚だ勝手なイメージながら関西人の方が擬音語・擬態語が好きな気がします。
このオノマトぺ、世界各国で存在しますが、「 言語 」に紐づいていることから、
その性質上、世界共通とは言えません。
たとえばニワトリの鳴き声だと、日本では コケコッコー(Kokekokko)が有力ですが、
アメリカ・イギリス: クック ドゥードゥル ドゥー(Cock-a-doodle-doo)
フランス: ココリコ(Cocorico)
ドイツ: キケリキー(Kikeriki)
イタリア: キッキリキー(Chicchirichi)
ロシア: クカーレーク(Ку-ка-ре-ку)
うーん、何やら足の長さとか、筋肉量も違いそう・・・
そんな感じなんですけどね、実は、世界共通とも呼べるオノマトペもあるようでして。
それが「ブーバ・キキ効果」と呼ばれる心理現象でしてね。
丸みを帯びた図形(大阪万博のミャクミャクっぽい感じ)と、
トゲトゲしい図形(鋭角なこんぺいとうみたいな感じ)を見たとき、
世界中の、言語や年齢もバラバラな人達を対象にして調査した結果、
なんと実に約9割の人が、「 丸い方が、ブーバ 」・「 尖った方が、キキ 」だと指さす、
無意味な音を無意識に関連付ける心理現象です。
自分も、なんか分かる気がします。
バーバパパが、キーキパパだったら、なんかちょっと怒りんぼうっぽそうですもんね。
ブーバ・キキ効果に学ぶ!直感に訴える「プロダクトデザイン」の金融・ビジネス価値
言葉の響きが特定の形(丸やトゲトゲ)を連想させるように、
人間の脳は、「見た目」や「音」から一瞬で商品のイメージを判断しています。
この直感をビジネスに活かす3つの視点を解説します。
1. 説明不要で価値を伝える「ノンバーバル(非言語)・マーケティング」
世界中の9割の人が共通のイメージを持つように、優れたデザインやネーミングは
国境や言語の壁を越えます。
海外進出や新規顧客の開拓において、文字による長々としたロジックよりも、
一目で「優しそう(ブーバ的)」、「先進的でキレがある(キキ的)」と伝わる
デザインは、認知拡大のコストを劇的に下げてくれます。
2. 「価格相応」と思わせるパッケージの心理効果(知覚価値)
金融・財務の視点において、商品の「価格」を高めに設定できるかどうか
(価格決定権)は企業の利益率を大きく左右します。
高級感のある重みや、安心感を与える丸みなど、消費者が直感的に「これは
価値がある」と感じる五感のデザイン(ブーバ・キキの応用)で、過度な
値下げ競争から脱却できます。
3. 社内の「共通言語」がもたらす、組織のスピードアップ
関西のオノマトペのように、感覚的な「擬音」は時として複雑な状況をビビッドに
共有する武器になります。
企業が目指すビジョンや新商品のコンセプトを、誰もが直感的にイメージできる
言葉で表現することで社内の意思疎通がスムーズになり、開発や営業のスピードが
加速します。

