日出処天子至書日没処天子無恙云々
家の掃除をしていたら未使用の古い封筒が出てきて、よく見ると郵便番号は
3桁+2桁の5桁表記でした。
そうそう。
昔は5桁でしたね、郵便番号。
1998年2月2日から7桁に変わった時はなかなか大変でした。
当時はほら、携帯電話が急速に普及し始めたものの、インターネットはまだまだ
「誰でも」って訳じゃかなったし、会社の書類はFAXか郵送がマストでしたから。
会社の在庫の社用封筒はもちろん、メインどころの印刷物には、その大きさに
併せて7桁のシールを貼ったり、訂正線と併せて7桁の郵便番号が押せる
ハンコをついたり。
部署によっては7桁の番号書きすぎで腱鞘炎になったスタッフもいたなぁ。
でも、国全体の制度が変わるときって、大変だけどなんか「お祭り騒ぎ」的な、
「よし、やるぞ~」的な勢いで、事務スタッフも営業スタッフも力を合わせて作業
してた気がするのは、前向きな変化だったからですかね。
印刷屋さんや、ハンコ屋さん、事務用品屋さんも儲かっただろうし。
さて、日本最古と言われる、日本から隋への厩戸皇子の書簡より1300年以上の
時を経た現在、配達される郵便物は横の広がりだけではなく、縦にも伸びております。
郵便物の多い超高層のマンションやテナントビルには、階層ごとの郵便番号が
割り振られているとご存知ですか?
そんな、ビルの階層ごとに番号を割り振ったらまた桁数を増やさないといけないのでは、
とドキドキしますが、計算上は7桁で1000万通り作れる郵便番号のうち、
使われているのは約14万6000通りだそうなので、まだまだ大丈夫そうですね。