囁きか囀りか
世にロマンチックは数あれど、
大人になると気恥ずかしいものが多いなか
「これはいいかも」と思うロマンチックがございました。
「天使の囁き」
このようにネーミングされた自然現象があります。
それは極寒の地で、限られた条件が整った時にだけ見ることができます。
天気のよい朝、空気中の水蒸気が凍って結晶化し、
太陽光を反射した光景がキラキラとしたダイヤモンドが砕け
舞っているようだとした、その名も「ダイヤモンドダスト」です。
ほら、この呼び方の時点でもうロマンチック。
この「ダイヤモンドダスト」こそ、「天使の囁き」と呼ばれるものだそうです。
自分は残念ながら実体験としてはその光景を見たことがないのですが、
音はしませんよね、きっと。
音がしないのに「囁き」とネーミングしたくなる、何かが聞こえてきそうなほど
幻想的なのかなぁ
よく雪がシンシンと降ると表現しますが、ダイヤモンドダストは
どんなふうに天使が囁いてくれるんでしょうか。
いやぁ、それを考えてると一晩中寝られないの。
また寝らんなくなっちゃう。(©春日三球・照代師匠)
いつか本物を見てみたいもんですね。
ちなみに・・・貴志祐介さんの絶品ホラー小説「天使の囀り」とは違いますので
悪しからず。