鉄腕もとむ
大阪の地名で「松屋町」という、お菓子(駄菓子)、玩具、人形等の、ちょっと知られた
問屋街があります。
大阪の人間は「まっちゃまち」と発音するので、デバイス等への入力の際に
「抹茶待ち」とかに変換されてしまった方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
(まぁ、本当に抹茶を待っていることもありますが(→ないない)、AIの可愛いイタズラと、
自分のポンコツっぷりにすっぱい思いをすることになります。)
さて、その問屋街の松屋町ですが、インバウンド観光客のメッカ(どこの国やねん)、
心斎橋からもそう遠くなく、自国へのお土産を求めてお越しいただけることも多くなって
いるようで、最近では、英語を始め外国語での説明文などもよく目にとまるようになりました。
街並みとしては戦後の高度成長期に繁栄のピークを迎えた、昭和レトロな店舗街は当時に
比べれば、賑わいとしてはちょっぴり寂しくなっておりますが、駄菓子に花火に水鉄砲にお面、
羽子板や凧、もちろん現代のオモチャも、所せましとガチャガチャの満艦飾さながらの陳列はやっぱ楽しい。
あと、近くに「空堀商店街」という、昔っからの商店街があって、ここもまたイイんッス。
カツブシ(鰹節)の専門店も、お昆布の専門店も、カレーも美味しいし、チョコレートもイイんッス。
宜しければ是非ともお越しください。
そうそう、松屋町に戻りますが、ここ近代マンガの祖と言われる「赤本」の発祥の地でも
ありまして、若かりし手塚治虫氏の出世作もここから出たんですよ。
赤本も最初はちゃんとした出版社というより、地方の業者が仕入れにくる時にあてこんで、
「菓子やら玩具やらの他のもんと一緒に売れそうやな」と、それまで菓子やら玩具やらを
扱ってた問屋が始めることが多かったらしいです。
それにしても、「一発あてたろう!」と考えた、たくましい(欲どおしい?)大人たちが、
ものの見事に子供の心を掴んだというのも、ちょっとニヤっとしてしまいませんか?