小春日和の穏やかな日は
食べ物が好きです。
食べることももちろん好きなのですが、食べ物自体に愛しさを感じます。
なので、大事にいただきます。
特に、同じようなものなのにちょっとずつ違う「見立て」などがなされているとキュンとします。
たとえば、本日、お彼岸に召し上がる方も多いのではないでしょうか。
それは、お餅とあんこ「あん餅系」の、歴史ある超メジャー和スイーツの皆さま方ですが、
食べる季節で呼び名や作りがちょっとずつ違います。
【ぼた餅/牡丹餅】
春のお彼岸の時期、餅を全て潰さずに、米粒が残る程度に仕上げるのが特徴で、
この状態は「半殺し」(きゃぁ・・・)と言われます。
お餅を包み込む餡は「こしあん」を使うことが多いです。
【あんころ餅/土用餅】
夏の土用の時期にいただきます。
餅米で作るときは完全に米粒を潰し滑らかに仕上げる「全殺し」(ひぃ・・・)で仕上げます。
団子粉などで作ることも多く、ぼたもち同様「こしあん」で包む、一口大の可愛いヤツです。
【おはぎ/お萩】
秋のお彼岸の時期ですね。
作りは「ぼた餅」同様「半殺し」(いやぁ・・・)で、餅を包む餡は「粒あん」を使うことが
多いです。
まさに本日ですので、あちらこちらで「おはぎ」とのステキな出会いが待っていることでしょう。
実は、食の好みとしては、菓子などの甘いものより、
酒肴などに多い塩味の強いものが断然好きですが・・・
なんというか、季節やシチュエーションによって同じようなものだけど、ちょっとずつ
違うというのに、憧れの「丁寧な生活」を垣間見るから好きなのかもしれません。
自分個人としては、普段の不摂生、不健康な食生活を、神様がちょっと許してくれる感じ。
皆さまもよろしければ、味わってみませんか。