心の瞳
「はいはい、いってらっしゃい。むこうに着いたら電話して」
こんな風に見送った、大切な人の声を二度と聞くことができなかったら。
1985年8月12日の夕方、日本航空のジャンボジェット機、
東京羽田発~大阪伊丹行が、群馬県の御巣鷹山に墜落する事故がありました。
乗員・乗客524名のうち、生存者は4名のみという凄惨な墜落現場で、
単独機での事故では最も多くの犠牲者を出したとされている航空機事故です。
事故の原因については、ボーイング社の整備不良と結論付けされており、
大きな出来事に対してつきものの、様々な陰謀説がこの事故においても囁かれ、
本当にそれが原因なのかという疑問の声も根強くあるようです。
現在、飛行機は最も安全な乗り物と呼ばれています。
確かに統計の数字の上では自動車事故などよりも飛行機事故に合う確率は
比べ物にならない位に低いです。
ただ、何と言うか、数字と人は同じに考えてはいけないものではないかと感じます。
事故から今年で40年。
忘れないことも、思い出すことも、これからを考えることも、
とても大切なことだと思います。