知の鞭
しばらく前ですが、高校卒業以降は関東(神奈川~東京)で過ごす実兄と、
千葉出身の義姉の夫婦が、法事のため久しぶりに大阪の実家に来たときのこと。
家族で話しをしているときに、実兄が突然、「あ、ほら!なっ」と、義姉に向かって言い、
義姉も「ほんとだね!」と、目をキラキラさせてうなづいている。
「初めてきいたよ~、ネイティブのリアル”知らんけど”ちょっと感動した~」
そう、どうやら関西勢の会話の中に「知らんけど」が入っていたらしい。
(ちなみに、義姉の「知らんけど」、イントネーションがちゃいまっせ)
うかつでした・・・。
「知らんけど」ブームはとっくに影をひそめ、気にする人などいないと思っていたのに。
会話なんです。
フツーの。
オットセイが上手くボール投げをした時に観客が見せる、
屈託のない賞賛を受けるような、そんな大したものではないんです。
それがうけるなんて、なんてオイシイ。
まだ、しがめるなんて、こちらこそ、ちょっと感動した~。
味噌汁が白ご飯の右隣じゃなくてご飯の奥側にあったり、
エレベーターでの立ち位置が右寄りだったりしても、いいですよね。
地方都市の独自の文化って楽しい。
もちろん関西だけじゃなくて、色んな地方都市の色んな文化はこれからも残ってほしい。
様々な業界でチェーン店展開されて、画一化の波が来たとしてもこう言いたい。
方言は宝だ。