我思うゆえに我・・・アリ?
「お・も・て・な・し」という言葉がフィーチャーされてから早幾年、東京オリンピックが過ぎ、
大阪万博が過ぎても、おもてなしの精神は変わらずこの国に変わらず存在していてほしい。
そもそも、この「おもてなし」、由来は所説あるものの、聖徳太子により制定されたとされる、
「17条憲法」の第1条「和を以て尊しと成す」の条文からが有力です。
「和を以て尊しと成す」 → 「(~を)以て成す」 → 「もてなす」になったと言われていて、
友人を招いて食事をするなら、友人が心地よい時間を過ごせるように想像力を働かせて
準備し、ともに楽しむ、というようなことでしょうか。
また「もてなす」という言葉自体は「源氏物語」にも登場することから、日本人の対人文化に
古くから影響をあたえる言葉だったんでしょうね。
この「おもてなし」の精神は茶道の千利休氏も大切にされていたそうですが、
彼の言葉とされる、
「水を運び、薪をとり、湯をわかし、茶をたてて、仏にそなえ、人にもほどこし、吾も飲む」
は、茶道の作法や決まりごとばかりにとらわれず、人をもてなす原理原則を大切にね
というメッセージが感じられ、戦国時代を生きたタフで懐深い人物を想像しちゃいます。
かっこいいですね。
ちなみに前述の聖徳太子の「17条憲法」ですが、学校の授業で習った時は条文を読もう
などと露ほどにも思わなかったですねぇ。はい。
それが大人になってから読む(あ、もちろん賢い人が訳してくれた現代語訳です)と、
当時のお役人の為に書かれたものは、現代にも通じる「人として」の道が書かれていました。
これまたかっこいいです。
しなやかで、芯の通った、かっこいい人に、この先も出会えますように。