金太郎飴の顔は全て違う
7月22日をタイトルにした映画があります。
アメリカ映画の「7月22日」と、
その後に作られたノルウェー映画の「ウトヤ島7月22日」です。
どちらの映画も2011年7月22日にノルウェーで実際にあった、
1人のテロリストが、1日に起こした、2つのテロ事件
をもとに、切り口を変えたドキュメンタリータッチで描かれています。
自分にはリアルタイムでこの事件の話しをしていた記憶がありません。
この年は3月に東日本大震災が起こった年で、同年の7月だと、
当時の日本もまだまだ多くの悲しみに覆われていました。
それにしても外国の出来事とはいえ、1人のテロリストにより、
同じ日に2つのテロが起こされ、77名が死亡し、319名が負傷した
大きな大きな事件だったのに。
映画は、問いかけるように進みます。
被害者か遺族か弁護士か世論か国か法律か思想か体制か制度か孤独か病みか武器自体か所持が容易な環境か、それとも加害者か。
誰の立場のどの視点で、何に対して考えるのか。
もしこれからご覧になられる方がいらっしゃいましたら、
どちらの映画も腹をくくって観ないと、もしかすると、
観終わったあとの感情の波に負けそうになるかもしれません。