ミニマリストの残したる
４０年程昔の作品ですが、ハリソン・フォード主演の「刑事ジョン・ブック／目撃者」という
映画がありました。
都会の殺伐とした社会で殺人課の刑事であり続ける粗野なジョン・ブックと、１７世紀の
生活を忠実に守り続けるプロテスタントの一派「アーミッシュ」と呼ばれるコミュニティで
生活を送る母とその息子。
少年が偶然目撃してしまった殺人事件を軸に、そのアーミッシュの村を舞台として物語が
進むアクション映画で、自分がアーミッシュの存在を知ったのもその映画を観たからです。
（ハリウッド流のエンターテイメント性重視の映画なので、アーミッシュ像については
賛否両論ありのようですね）
厳しい戒律「オルドゥヌング」の下で生活を送りますが、その理由は彼らの信教である
キリスト教の教義をなるべく忠実に守るための手段として、なので、至ってシンプルです。
原則として、信教に必要なものを必要な時に、必要なだけ。
教会を持たず礼拝は各家が持ち回りで場所を提供し、その家も自分たちで建てる。
車は使わず馬車を使い、電気製品はほぼ使用せず、聖書以外は原則として読まない。
鏡を見ない、ほぼ決まっている服装をし、離婚をしない、怒鳴ったり喧嘩をしない。
そして、洗礼を受け、アーミッシュになるかどうかは大人になってから自分自身で決める。
１０代後半から２０代中盤にかけて「ラムシュプリンガ」という、服装もカルチャーも縛られず、
お酒を飲みスマホも持てる自由な時期を経て、それらを手放して真のアーミッシュとしての
生活を選ぶか、家族やコミュニティの仲間と別れて別の道を行くかを、自分自身で決めます。
●●歳になったら、自動的に大人でしょうか。
自分の足で立てているか、これからも自分に問いながら生きていきそうな気がします。
